「ハクがつく」販促物の作成には、やっぱり箔押しをした事例

「販促物にハクがつくようにしたいんです。」このようなニュアンスのご相談を頂いたことがありました。受け取った言葉からは「箔がつく=値打ちが高くなる、貫禄が付く」ということを、販促物に求めているのだろうと考えました。

担当の営業パーソンとこのお客様の言葉を慎重に考えてみます。

「ハクがつくようにしたい」

(1)「箔がつく」の語源のように金箔押しや箔押しをしてみたい

(2)とにかくインパクトの有る表面加工を施してみたい

印刷会社である弊社(株式会社ugo / ユーゴ)では、販促物や印刷物をリッチに見せる方法を持っています。一般的に、印刷物は紙に対してインクを乗せることで写真や図柄、文字を表現します。その印刷物にキラッとした箔をつけたり、凹凸を再現することを「表面加工」と呼ぶことがあります。

今回は、上記に記載したような(1)または(2)の方法を表面加工の事例を交えてご提案することにしました。

そのお客様は飲食店を営んでいる方で、卓上に置くメニューブックを作成したい、と言うものでした。その中でも解決したい課題がいくつかありました。

  • 飲食店のメニューなので、水や汚れからは強く保護したい
  • 安っぽく見えないように高級感を出したい
  • できればあまり見たことがない方法で試したい

金箔押しや箔押しで輝く印象的なデザインを

金箔、アルミ箔、銅箔、錫箔など金属を薄く紙のようにうすく延ばしたものを「箔」と呼びます。これらの箔を使って文字や絵柄を押印することを「箔押し」と呼んでいます。1つ目の提案としてはこの「箔押し」をデザインに使用することをご提案しました。

箔押しをおこなう方法としては、箔押し機に金属製の凸型である金型(版と呼ぶこともあります)を組み込んで転写する方法で箔押し加工をおこないます。最近ではデジタル処理で加工できる機械が登場してきました。版を作らずに短い期間で箔加工を仕上げることができる機材が登場したことで、従来よりもお試しいただきやすい環境が整ってきたとも言えるでしょう。

箔押し_1

図1:金箔

このお客様のケースにおいては、飲食店にご来店するお客様がもっとも目にするであろうメニューの表面に箔押しデザインをお見せするのはどうか?とご提案しました。

弊社からの事例として「エンボス箔」をご紹介しました。 

図2:エンボス箔

この事例では特殊な加工を用いることにより凹凸のあるエンボス箔を表現することができます。エンボス箔は、部分的に使ったり全面に施したりとデザインの幅も柔軟にお作りいただくことが出来ます。エンボス箔を全面に施すと「触れたときの質感」もご来店者に体験していただくことができるという点でとても気に入っていただきました。

エンボスとは?

「エンボス」とは、紙やクロスなどに対して加圧して文字や絵柄を凹凸の模様に浮き出させる加工方法のことを言います。一般的には腐食や金属でできた雄型と紙・プラスチック・石膏などで作られた雌型に挟んで製作していきます。こちらの分野においても、デジタル処理で加工できる機械が登場し少ない数量でも作成できるようになってきました。

3D表現と表面加工により「盛り(もり)」と表面保護を同時に実現

先のエンボス箔の事例で紹介したように、印刷物である紙媒体に手触りの感覚を与えるものとしていわゆる「3D表現」をご提案しました。あたかも紙でない何かを触れているような感覚「盛り(もり)」を与える加工を取り入れてみてはいかがでしょうか、とお話しをさせていただきました。

箔押し_3

図3:3Dクリアニス、厚盛り

エンボス箔や3Dクリアニスにより、お客様のご希望であった「高級感」や「他に類を見ない」リクエストへのご提案をさせていただきました。

また、お客様のリクエストである「水や汚れから強くしたい」を実現するためにPP貼りをおこないます。これはPP(=ポリプロピレン)を紙の表面に貼ることにより、耐久性を与え表面を保護していきます。PPフィルムには、クリアタイプとマット(つや消し)タイプがあります。特徴としては、マットタイプはキズが目立ちやすく透明度が落ちるので、あらかじめそれを考慮に入れて仕上りを予想し使用することになります。

まとめ

今回のご提案により、飲食店の店頭でお使いいただくための一風変わったメニューブックを作成をお手伝いすることができました。

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