自分でつくる年賀状:Photoshop編

今回は Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)で作成する年賀状についてご紹介します。

Photoshop(以降フォトショップ)は 写真の編集ソフトで、印刷業界では画像の加工をする際によく使われるソフトです。

フォトショップでは写真の加工だけでなく文字のレイアウトなども可能なため、つくり方を覚えると、年賀状のほかに暑中見舞いなど、さまざまなデータの作成にも役立ちます。ぜひご活用ください。

画像は Windows 10と Adobe Photoshop CC2018 で作成した場合です。

1.ドキュメントの作成

フォトショップを起動させ、「新規作成」を押します。

新規ドキュメントの設定画面が表示されます。
上のタブの「印刷」を選択します。

はがきのサイズは、「幅」に「100」、「高さ」に「148」と入力します。
横長のレイアウトにしたい場合は「方向」の右側を選択します。
「解像度」は「300~600」を入力します。線画や文字が多い場合は高い方がおすすめです。
「カラーモード」は「CMYKカラー」を選択します。
問題が無ければ「作成」を押します。

希望のサイズのドキュメントが作成されます。


2.ガイドの設定

作業しやすいようにガイドを作成してみましょう。

「表示」メニューから「新規ガイドレイアウトを作成」を選択します。

周囲10mmの余白と縦と横のセンターにガイドラインを引きたい場合は
「マージン」にチェックを入れ、「上」「左」「下」「右」にそれぞれ「10」と入力します。
「列」には「数」を「1」、「幅」を「40(100÷2-10)」
「行」には「数」を「1」、「高さ」を「64(148÷2-10)」を入力します
「OK」を押します。

ガイドが引かれたドキュメントができます。


3.ドキュメントの保存

ここまで出来たら一度年賀状を保存しましょう。

「ファイル」メニューから「保存」を選択します。


「ファイルの種類」は「Photoshop (*.PSD;*.PDD;*.PSDT) 」にします。
保存したい場所と名前を指定し、「保存」を押します。


4.画像の配置

普段から撮りためた写真の中からお気に入りの写真等を配置してオリジナリティのある年賀状を作成しましょう。

「ファイル」メニューから「埋め込みを配置」を選択します。


画像を選択する画面が表示されますので、配置したい画像を選択して「配置」を押します。


文書内に画像が挿入されます。


マウスで好きな場所に移動させたり大きさを変更できますが、指定したサイズにしたい場合はオプションバーに数値で指定することができます。

オプションバーはメニューとドキュメントの間に表示されている場合がほとんどです。選択したツールなどにより関連するオプションが簡単に設定できます。

「基準点の位置」で九つの位置から、基準したい位置を選択します。

画像の位置は「X」と「Y」に希望する数値を入力します。「10 mm」のように単位も含めて入力することもできます。

画像のサイズは「W」か「H」どちらか片方に入力して「縦横比を固定」のアイコン(WとHの間のチェーンのようなアイコン)をクリックするともう片方も自動的に入力されます。

イメージしたサイズや位置になったら、オプションバーの「○」を押します。


5.文字の入力(賀詞/あいさつ文)

文字を入力して賀詞を作成してみましょう。

まずは、賀詞が入るボックスを作成します。
「ツールバー」からから「横書き文字ツール」か「縦書き文字ツール」を選択します。


作りたい位置の右上で左クリックしたままマウスを右下にずらして必要なくらいの大きさになったらクリックしていた指を放します。


先ほど作った枠の中に、お好みの賀詞を入力します。


入力した文字を選択します。
「書式」メニューの「パネル」から「文字パネル」を選択します。


イメージしているフォントやサイズを設定します。


色を変えたい場合は「カラー」の右側の色の部分を押します。
好みの色になるように設定します。


イメージしているフォントやサイズ、色に変更できたらオプションバーの「○」を押します。


賀詞を作成した時と同じ手順であいさつ文を作成してみましょう。


文字の位置なども含め調整しデータが完成したら上書き保存しましょう。


6. PDFの作成方法

フォトショップからPDFの作成方法をご紹介します。

「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択します。


「名前を付けて保存」画面が開きます。保存したい場所や保存するときの「ファイル名」を指定します。

「ファイルの種類」から「Photoshop PDF(*.PDF;*.PDP)」を選択し、「保存」を押します。


「Adobe PDF を保存」が開きます。
「一般」の「オプション」部分のチェックをすべて外します。


「圧縮」は「オプション」の「ダウンサンプルしない」を選択します。
「オプション」の中の「圧縮」は「JPEG」、「画質」は「最高」を選択します。


「出力」の「カラー」は「変換しない」を選択します。


「セキュリティ」はすべてのチェックが外れていることを確認します。
「PDFを保存」を押すとPDFが作成されます。


最後に

印刷会社や年賀状印刷できるネット通信販売サイトのほとんどはフォトショップの受付していますのでそのまま入稿できる場合がほとんどですが、フォトショップからPDFの作成するメリットがあります。

入力した文字がギザギザすると感じている場合はPDFにすることで回避できる場合があります。

設定の仕方でデータの容量を軽くすることができますので、データの送信時間を短縮できます。

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