印刷物の発注はインターネットの普及により、ネット印刷がかなり浸透しています。ですが、初めて印刷物を発注する方にとっては、わからないことも多く大変だったりするのではないでしょうか。こちらの記事は、そのような方向けにアドバイスをさせていただきます。印刷物は既製品ではないためオーダーメイド感覚で仕様を選択していく必要があります。この選択に迷わず対応できるようにサポートできればと思います。
目次
発注先とその特徴
印刷発注には大きくわけて、2つの方法があります。一つは、印刷会社の営業パーソンに依頼する方法です。この場合、専門知識をもった担当者に詳しく依頼方法などを確認しながら発注でき、またアドバイスや提案もいただくことができます。ですので、安心して仕事を任せることができます。ただし、営業を介しての依頼となるためコストが高くなりがちです。
もう一つはネット印刷への依頼です。ネット印刷の手順としては、発注する印刷物の仕様を選び、部数、納期を確定してからデザインデータをアップロードします。初めて発注する場合この仕様の選択が一番悩むところだと思います。ですが、カスタマーセンターやチャット等で気軽に質問をすることができますので、営業対応には劣りますが、確認しながらの発注も可能です。何より、コストが安いのが一番のメリットではないでしょうか。
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印刷発注の基本仕様
ネット印刷はコストメリットが高いため、利用したほうがお得です。ネット印刷の発注の際に覚えておいたほうが良い事を挙げさせていただきます。
商品カテゴリ
まず、印刷発注で仕様を決めていくにあたり、必要な項目をお伝えします。一番初めに決めるのが、商品カテゴリです。大分類で何を作りたいかということです。大抵のネット印刷サイトでは、トップページの左側に商品の一覧が並んでいるので、そこから選択します。
サイズ
次に、サイズを選びます。サイズは折加工などが含まれる場合、展開した状態のサイズを選んでください。
用紙
初めて発注する際に一番悩むのが用紙です。用紙の種類は無数にあり、ネット印刷の場合もかなり多くのラインナップをそろえている場合があります。
用紙の厚さを表現するのに90㎏、110㎏、135㎏のように重さで表現されている場合があります。これは、四六全判といわれるB1サイズのノビサイズ(1091×788mm)の用紙1000枚分の重さを表しています。したがって、重さが軽いほうが薄くなります。
ちなみに、62.5㎏、76.5㎏、93.5㎏と表記されている場合、90㎏=62.5㎏、110㎏=76.5㎏、135㎏=93.5㎏が同じ厚さになります。これは、菊全判といわれるA1 サイズのノビサイズ(939×636mm)の場合の同様の重さを表しています。サイズが四六全判より小さいため、同じ厚さでも重さが軽くなっています。
次に用紙の種類について一般的によく使う用紙を紹介します。
コート紙
チラシ等によく使われる用紙で、光沢のある用紙
マットコート紙
カタログや冊子に使われる用紙で、艶消しの用紙
上質紙
アンケート用紙など、文字を手書きで記入する際によく使われる用紙で、コピー用紙に近い
色数(カラー)
色数については、わかりやすくフルカラー、モノクロと表記されている事が多いですが、4c=フルカラー、1c=モノクロ、と覚えておきましょう。
加工
加工については、わかりやすくイラストを挿入してくれているサイトがほとんどですので、よくわからない場合はこのような折加工のイラストページを参照してみましょう。
参考:スプリント 折加工
印刷データ
印刷データについて、一般的によく利用されるのはAdobe Illustratorです。しかし、デザイナーを始め、印刷用データを作成される方以外では、こちらのアプリケーションを利用される方も少ないのではないでしょうか。その場合、一般的なoffice系のアプリケーションも対応しているサイトが多いです。officeを利用の場合、文字化けやレイアウトがずれるケースもあるため注意が必要です。そのような場合はPDFに変換してご入稿されるのがお勧めです。
印刷発注をさらに効率化するには
これまで、主にネット印刷を利用した発注方法をご紹介してきました。とはいえ、初めて印刷発注をする人、普段全く異なる業務をしている人にとっては少し面倒な点も多いのではないでしょうか。
弊社が提供するサービス「スプリント for Biz」はこのような面倒を改善できるツールです。企業向けに専用の発注システムを提供することで、
- 印刷データを登録し、迷わずに発注ができる
- 印刷の仕様をパック化して登録することで、部数を選ぶだけで簡単に注文ができる
- 店舗や支店の注文を管理し、承認してから発注できる
等、印刷発注を効率化できます。印刷発注において課題があれば、是非お気軽にご相談ください。