「11ぴきのねこ」は子どもに読んでもらいたい絵本

今日ご紹介する子どもに読んでもらいたい絵本は「11ぴきのねこ」シリーズです。

「11ぴきのねこ」シリーズは、馬場のぼるさんが作者でこぐま社から発行されている絵本です。

初版が1967年に発行されており2017年には50周年を迎えた大ベストセラー絵本です。

絵本の見どころ

とらねこたいしょうと10ぴきのねこたちによる愉快なストーリー。合計11ぴきのねこが登場します。
絵本によくあるような道徳的なお話やハッピーエンドのお話とは異なり、ねこたちが持っている憎めないずるがしこさ、ちょっと間が抜けてクスッとするところが交わったお話を楽しむことができます。
ストーリーが予想外に展開される部分と馬場のぼるさんが描くねこ達の非常にかわいらしく愛くるしいイラストが魅力です。

絵本は全6巻で、とらねこたいしょうや10ぴきのねこたち以外にも、魅力的なキャラクターが登場してきます。「あほうどり」「ウヒアハ」「へんなねこ」「ジャブ」ねこちゃん以外の登場キャラクターにも愛くるしさが持てるところがこのシリーズの特徴でしょう。

どんなところが子どもに読ませたくなるのか?

11ぴきのねこたちは、魚を食べてしまおうとするし、あほうどりを食べてしまおうと計画したり、または他人の家を乗っ取ってしまう、といったとても残酷な行動が多いのになぜか憎めないところがあるという部分をぜひ読んでもらいたいと思います。
このねこたちは、ちょっとだけ欲しいんじゃないんです。全部欲しい!全部食べたい!なんです。
自由奔放なねこたちではありますが、目的達成のためには団結して物事に取り組む姿があります。
また、とらねこたいしょうには強いリーダーシップがあって10ぴきのねこちゃんたちが一糸乱れぬ行動をとることができる、ところも見どころでしょう。もちろん前述しているような背景にあるところばかりでなく、残酷だけど愛くるしいストーリーの面白さを見てもらうといいでしょう。

子供の世界は残酷です。それは物事の善悪がまだ理解できていないということや、好奇心や悪気のなさに由来するところもあるかもしれません。
作者は、ハッピーエンドだけでなくそんな残酷な一面を伝えようとしていたのではないでしょうか。絵本の中の「ねこ」も動物の猫としてよりも、もっと人間くさいく描かれているところは共感できる部分です。

たとえば、『11ぴきのねことあほうどり』の中でねこたちは「鳥を食べてしまいたい」という欲望に対して「コロッケを作って食べさせておびき寄せよう」と残酷な作戦を考えます。
当時は子どもごころに、なんてずるがしこい事を考えるネコたちだ、と思っていました。しかし、悪事は簡単に達成できず、あおうどりたちにコロッケを作り続ける羽目になってしまいます。
こんなところにも、悪いことは簡単にはできないんだよということを子供たちに教えているのでないか、と感じています。
対象年齢は4歳ごろからでしょうか。まずは、4歳ころに読み聞かせしてあげて、イラストを見せてあげるといいでしょう。
筆者の子どもたちの年齢である小学3年生くらいでも楽しむことができる絵本です。文字数としては小学生になると物足りなくなるかもしれませんが、イラストやストーリーの意味が分かり始めてくるのでまた違った感想を得られるかもしれません。
この記事の筆者(30代後半です)がいまだに自分で読むことがあります。
たまに会いたくなる愛くるしさがあるといいますか、ねこたちと定期的に触れ合いたくなる感情がわいてきます。そのように考えると、大人でも楽しめると思いますので年齢の上限は無制限と言えるかもしれません。

作者の紹介と出身地「三戸町」

作者の出身地三戸町では、11ぴきのねこにちなんだものが数多くあります。町内を走るバスには「11ぴきのねこ」をラッピングしたバスや、郵便局でも11ぴきのねこが活躍しています。

また、三戸町公式のTwitterでは11ぴきのねこにちなんだイベント情報も多数配信されています。11ぴきのねこのまち「ご当地ナンバープレート」も三戸町では展開しています。ナンバープレートは対応車種により数種類あります。とても愛くるしく、記事を担当している筆者もとても欲しくなりました。

ご紹介できる写真がありませんでしたのでぜひ検索エンジンで「11ぴきのねこ ご当地ナンバープレート」を検索してみてください。たとえば、三戸町の郵便配達をする原動機付自転車のナンバープレートもご当地ナンバープレートになっています。

役場の前には11ぴきのねこのオブジェがあります

役場前:11ぴきのねこオブジェがあります、記事担当も一緒に写真撮影しました

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三戸町は「11ぴきのねこのまち さんのへ」

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三戸郵便局:郵便ポストも11ぴきのねこ仕様!

そのほか三戸町の有名な観光名所としては城山公園があります。桜が満開になる春の城山公園は、見ごたえのある花見の名所として有名です。

馬場 のぼる(ばば のぼる、1927年10月18日 – 2001年4月7日)は日本の漫画家・絵本作家。本名:馬場 登(読み同じ)。
手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラス」と呼ばれた。やがて大人漫画や絵本も執筆し、日本経済新聞の連載4コマ漫画『バクさん』、絵本『11ぴきのねこ』シリーズ等が代表作となった。

引用:Wikipediaより

1927年、青森県三戸町に生まれる。1949年に上京し、漫画家としてスタート。児童漫画、少年漫画、大人漫画の世界で活躍。人間のおかしさ哀しさを、あたたかい画風で描き、子どもから大人まで幅広い層のファンを獲得する。1963年、最初の本格的絵本『きつね森の山男』を岩崎書店から出版(のちに絵を描き改め、こぐま社刊)、第11回産経児童出版文化賞を受賞。1967年、代表作『11ぴきのねこ』をこぐま社より上梓し、再び、産経児童出版文化賞を受賞。以後29年間でこのシリーズは6冊となり、今も子供たちに絶大な支持を受けている。また、『ブウタン』(小学校・幼年ブック連載)で第1回小学校漫画賞、『11ぴきのねことあほうどり』と日本経済新聞社連載の4コマ漫画『バクさん』で第19回文藝春秋漫画賞、絵巻えほん『11ぴきのねこ マラソン大会』でイタリア・ボローニャ国際児童図書展エルバ賞、1993年、日本漫画家協会賞文部大臣賞受賞。1995年紫綬褒章受章。2001年、遺作となった『ぶどう畑のアオさん』(こぐま社)描き上げ、永眠。

引用:こぐま社 「馬場のぼる ねこのせかい」より

(紹介)11ぴきのねこ年賀状印刷

株式会社ugo(ユーゴ)が運営している「スプリント年賀状」サービスでは「11ぴきのねこ 名入れ年賀状印刷」を受付しています。絵本の中の世界観を年賀状で再現しています。

そのほか馬場のぼる「ねこのせかい」からのイラストも取り扱っています。

もしご興味があれば一度「スプリント年賀状」サービスを覗いてみてください。

11ぴきのねこ年賀状1
11ぴきのねこ年賀状2
11ぴきのねこ年賀状3

 

11ぴきのねこ年賀状4

余談ではありますが、「スプリント年賀状/11ぴきのねこ名入れ 年賀状印刷」を運営している株式会社ugo(ユーゴ)のカスタマーセンターは青森県八戸市にオフィスを構えています。
偶然にも作者の出身地にゆかりのあるメンバーも多く在籍していて小さいころから馬場のぼるさんの絵本や「11ぴきのねこ」に親しんで育ったとのことでした。
メンバーより「ぜひ青森県に遊びに来てください!」と言付かりましたので、「11ぴきのねこ」のお話に親しみを持って興味が出てきたら、作者の故郷めぐりもいかがでしょうか。

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